●そもそもの話
●拍感を感じ取る
●1、2、3、たくさん
●そもそもの話
前回、メトロノームと私で、本の中に
(メトロノームの音を)“メトロノームの音”として聴いてはいけません!
あくまでも、ドラマーのだすハイハットのシンバルの音をイメージして下さい
と書いてあることを紹介しました。
で、記事には、これを応用した練習などを紹介しましたが、その前に、一番のポイントを書き忘れていました。
メトロノームの音をメトロノームの音として聞かず、ハイハットとして聞くということは、「この音に合わせなければ」という「前提を変える」ことです。
いぜん、OPAL(現A-tone)のゆかさんのアレクサンダーテクニークのレッスンで、伴奏音源と合わせて演奏するというアクティビティをやったことがありました。
そのとき、ゆかさんから「自分が伴奏音源をリードする、という気持ちでやってみて」というアドバイスをいただいたのです。
もちろん、伴奏音源を自分のリードで変えることはできません。
しかし、「これに合わせないと」という前提を変えるだけで、かなりひきやすくなったのです。
そういえば、かつてキャシーさんのレッスンで生徒さんのためにピアノ伴奏をするというアクティビティをしたときも、「ついていかなきゃ、じゃなくて共演者として演奏してみて」とおっしゃったことを思い出しました。
メトロノームの聴き方も、同じなんだなと感じました。
たぶん、「これに合わせねば」「ズレずにひくべし」という、いわゆる「ねば・べし」が身体をかためて、演奏に影響してしまっている可能性があります。
だって、心身合一、つまり、心と体は一体なのですから。
そこで、まずは「合わせねば」という前提を変えることが大事だと思うのです。
拍感を感じ取る
さて、話を戻しますと、私はメトロノームをテンポの基準として使っていましたが、これを拍感を感じるために使えることにも気づきました。
たとえば、八分の六拍子に慣れる練習をしてる生徒さん。
「1、2、3、4、5、6って数えてたら何拍めか分かんなくなる」とのことです。
なるほど~と思いました。それは確かにひきにくそう・・・。
この拍子は、単に「八分音符が6つ入っている」のではなく、
(大きい↗)|いち(大きい↘)、にっ、さん(弱い↗)、にー(弱い↘)、にっ、さん(強い↗)|つづく・・・
という脈動があるということを理解してもらう必要があるなあと思いました(文字で伝わるでしょうか…)。
で、この脈動をちょっと大げさに手を叩きながら一緒にやってみて、その手拍子に合わせながら歌って、最後に、叩く+歌うは私がやりながら、楽器をひいてもらいました。
そしたら、この拍感に乗って、メロディも生き生きしてきました。いい感じ!
しかし、レッスンではうまくいきましたが、生徒さんにとってはレッスンは月に数時間。一人で練習する時間の方が圧倒的に長いです。
慣れるまで、私の代わりを務めてくれる存在はないかな・・・と考えました。
最初は、拍を数えるメトロノームはないかなと探してみて、英語で「ワン、ツー、スリー」ってのを見つけて使ってみたのですが、いまいちピンと来ませんでした(私の英語音痴が一因かも?)
そこで、お手持ちのメトロノームを3拍子にセットして、
123 223
という6拍子の脈動を意識する一助としてみました。
赤字のところで、チーンって鳴る寸法です。
すると、6拍子にセットするよりも、やりやすくなったということでした。
また、もしメトロノームアプリがあるとしたら、いろいろ工夫もできるみたいです。
この投稿を書いている最中に、自分のスマホアプリを触って初めて気づいたのですが、音を自分で加工できるのです!
私が主に使っているアプリ「Soundcorset」で説明しますね。
①メトロノームを開いて、拍子を設定するところをタップします。

②すると、↓のような画面が出ますので、鉛筆部分をタップします。

③すると、↓のような画面がでます。この画像は初期設定です。

④いろいろやって、私の場合は、↓のようにすると6拍子感を感じることが分かりました。
(もっと別の加工もできるかもしれませんが、私には、これ以上のことは分かりませんでした)

1、2、3、たくさん
あ、そういえば、ヒトは「ぱっと見」で把握できる数は3つが限界だという説をどこかで聞いたことがあるような・・・。
いま適当に検索したら、いくつかの記事がヒットしました。
●人が瞬時に把握できるのは「3つ」
https://www.think-sp.com/2011/06/09/hitogashunjinihaakudekirunoha-3tu/
●「3」と「4」の間にある「人間の脳が処理できる情報」の意外と大きな壁
https://sunmarkweb.com/n/n8e43adf21e36
元ネタは心理学らしいです。
それなら、123456・・・と数えたら混乱してしまうのも納得ですね。
上記のほか、たとえば四分の四拍子の曲でほとんどが1拍を三連符で分けているような曲(中島みゆきの「時代」とか、美空ひばりの「愛燦々」とか)も、メトロノームをつけていると分かりやすくなる場合があるみたいです。
もう長くなったので、こちらのほうは改めて書き起こしませんから、↓のつぶやきを参照してください。
https://x.com/erhumao/status/1631816342142881797?s=20
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最後に、この記事を書くに当たって、いろいろ調べて(調べると興味のおもむくままにすぐ脱線してしまって、記事を書くことを忘れてしまうのがよくないのですが・・・)、内容と関係あるなしに関わらず面白かったものをここにブックマークしておきます。
●拍子感を養うのに一番良いのは、ノート・グルーピングだと思います。
強・弱ではなく、アップ・ダウンで理解するのと、小節線を越える時のエネルギーを感じることで音楽を前に進めるという観点が個人的にはぐっときました(あくまでも私なりの印象からのまとめなので間違っているかもしれませんが・・)。
↓この方の記事はとても詳細ですね。中で紹介されている木村さんの動画もすごいです。
「ノート・グルーピングにまつわる雑感、あるいは、私がどのようにノート・グルーピングとお近づきになったか」
https://note.com/r_manase/n/nc9a3339dae0b
●拍子ごとの脈動をどういうのか検索していて、「拍子感」とか「拍節感」ということばを見つけました。
・「フレーズ感や拍子感のある演奏を生み出すポイント」(舞川律氏のブログ)
プロの演奏って本当に様々な細かいことをやっているのだと痛感します。
https://note.com/sakura_m/n/n72699e808c7f
・「ピアノで身につけてほしい感覚~「拍節感」①」(寺田ピアノ教室)
記事は①~③まで3つあります。子どもさんに伝えるため、動きを使うのですね。
https://terada-piano-lesson.com/2406
・拍節感に関する論文 奥迫聖子「音楽教育に求められる拍節感指導に関する一考察」
話し言葉に置き換えると分かりやすいですよね。学生さんたちが陥りがちなミス、よく分かります。
(クリックすると論文がダウンロードされます)
・・・と、きりが無いので、このへんで筆を置くことにしましょう。
※上記の記事は、2026年1月8日2026年5月28日との旧ツイッターのつぶやきを再編集したものです。前の記事「メトロノームと私①」と重複しているものもあります。
https://x.com/erhumao/status/2009054211296956444?s=20
https://x.com/erhumao/status/1753582440084603302?s=20
https://x.com/erhumao/status/1631818524909015040?s=20
https://x.com/erhumao/status/2059791938665263148?s=20
※アイキャッチ画像はイラストACより
