(これからこのトピックに関してはこの項にまとめます)
(1月28日のホール練習会のまとめ1も兼ねて)
アクセント(重弓)ではなく、ある程度の長さの音について最初から最後まで一定の強さを保つ「保持弓」。
(音型のイメージは『張韶老師の二胡講座:上巻』107ページ図を参照のこと)
特に二胡の高音は痩せてしまいがちなので、ピアノの音に負けずにしっかりとした音を出したい。
でも、いつもの部屋やレッスン場ではなく、ホールでひいたときの自分の音のなんと弱々しいこと・・・。
先生に、「もししっかりとした音を遠くに届かせるために生徒さんにアドバイスするとしたら?」と聞かれました。
私は「音を遠くに飛ばすため、遠くの人に聞かせる意識で」「身体を大きく使う」というようなことしか答えられませんでした。
先生のアドバイスは2つに分かれていました(以下の記述はあくまでも私の記憶と解釈に基づくもので、もしかしたら他のアドバイスと混同したり誤解したりして正確ではないかもしれません。なのでもし後日、先生のアドバイスの真意と異なることが判明したら、そのつぢ訂正・更新します)
1つめのアドバイスは右手の運弓。例えば拉弓の時、出だし(右半弓)はいいけど後半(左半弓)になると音ががくっと痩せるので、それを防いで全体をしっかり鳴らすように、というもの。
(「左半弓」など弓の部位については『張韶老師の二胡講座:上巻』87ページ)
特に後半は弓の重さが利用できなくなるので、腕の支えがより必要になります。
私は「どこで支えるのですか?」と聞くと、先生は「ここ!」とご自分の腋窩のあたりを示されました。
ん?脇の下?
併せて、背中ではなく身体の前の方の筋肉を使うことも。これは大胸筋を使って、ということだろうか・・・?
これは高音にかぎらず、すべての音域で当てはまることですね。
さらに2つめのアドバイスは左手の按弦。特に高音になると、震動する弦が短くなります。
そこでやや倒し気味に按弦して、弦の振動を上の方にも伝えるようにする。
あ、このことは先生のところに定期的にレッスンを受ける時に言われたのだった・・・!
完全に忘れ去っていました。
これらのアドバイスを考えながら何度かひくと、OKだったりそうじゃなかったり。
まだまだ不安定です。きっと、どう使うかが自分の中でしっくりしていないからだと思うのです。
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で、1月29日のボディチャンス(アレクサンダーテクニークの学校)のレッスンに参加したとき、
このアドバイスについて、アレクサンダーテクニークの先生の視点で助言していただこうと思いました。
「二胡の先生に・・・とアドバイスを受けてやってみたけどできるときとできないときがあって安定しない」と話すと、周囲の方々が「そんなに詳しく指導されるんですか!」と驚いていました。
改めて、良い先生に出会えてほんとうによかった、と感謝の気持ちをかみしめつつ、アクティビティ開始。
まずは、途中で音が変わってしまう原因。
最初から途中まで、腕を曲げている間は主に肩関節の外転+屈曲により上腕を斜め前に動かしていきます。
(もちろん同時に他の部分も動いていますが、「主に」動いているのは肩甲上腕関節です)
しかし、上腕がいくところまでいくと、次は前腕の動きが中心になります。
主要に使うのは主に三頭筋を使った「伸展」の動きに変わるのですが、先生に言われるまでここで三頭筋を使う意識はなかったので、ああそうか、と思いました。
ただ、運弓としてはこの理解が動きの改善につながらない。長弓の後半になると、背中側に力が入り、「何か」ががくっと下がる感覚があります。「何か」がなんだかわからない。
でも私の感想を聞いて、先生の次のアドバイスは「前に突き出す=肋骨を意識して」でした。
肋骨、つまり前鋸筋あたりを意識すればいいのかな、と何度かひいてみました。
その時、その場にいるレッスン生から「刀をスパっと抜くようにやったら?」との声。
これがなんか役に立って、途中でがくっとなる感じがだいぶん無くなりました。
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アイキャッチ画像は近所のでぶねこ。
このくらいどっしりとした力強い音を出したい。
でも後ろからみるとちみっと哀愁がある。