(これからこのトピックに関してはこの項にまとめます)
(1月28日のホール練習会のまとめ3も兼ねて)
1月28日のホール練習会のとき、先生から快弓について2つのアドバイスをいただきました。
1つめは「快弓の種類を増やしましょう」ということです。
なんでも、私の使っているやり方は腕の振りを利用する、どちらかというと古いやり方だとか。
でも、今後新しい曲をはじめ、さまざまなジャンルの曲をひいていくには、もっといろんなやり方の快弓をマスターした方がよい、とのこと。
今は前腕部を使っているのを、もう少し指先に意識を置くようにする。
ただ指先といっても関節の数だけポイントがあるし、さらに手のひらの中にも、前腕部の中にも当然いくつかのポイントがあります。ただ、私はそこまで細かく意識を持つことが出来ないので、まずは、「指先」「手のひら」「前腕の手首あたり(遠位)」「前腕の肘あたり(近位)」の4つくらいもつことを目標にしようと思いました。
2つめは、「元気よく弾くとき、速い部分と他の弓の切り替えをしましょう」ということです。
例えば、フレーズによっては、「16分音符をすべて分弓でひく(快弓)」や「16分音符を1拍2弓でひく」部分と、
4分音符や2分音符など長い音の部分が複雑に組み合わさっているところがあります。
特に「16分音符を1拍2弓でひく」のは快弓よりも左手右手のタイミングがあいにくく、
一番ひきにくさを感じていました。
そういうところでは、なるべく弓幅を小さくして、右手の動きに左手が振り回されないよう気をつけるようにしていました。
しかし、それがアダとなって、しっかり出したい長い音まで音量を出せず、弱々しくなっていたのです。
それが原因でそのフレーズ全体が小さくなってしまい、元気さや力強さがなくなってしまっている、と。
その理屈が分かった上で、次の段階ですが、細かいところと長い音を切り替える時は、長い音をひくときに背中側を使った運弓にしない、ということです。
先生の説明では背中側の強い筋肉を使うと確かにしっかりとした音がでるが、次に細かいフレーズをひく身体の状態へと素早く切り替えるのが難しい。そこで、長い音をひくときも身体の前側の部分を使えば、切り替えしやすいらしいです。
さらにその上で、長い音のときは腕の重みを使って豊かな響きを生み出します。
これは、1月30日の投稿の後半に、小指側が支える側、親指側がなにかする側と書いたのですが、この小指側から前腕にかけての重みを利用するときのその「重み」になります。
ここから細かい部分に切り替える時は、重みをかけたままだと速く動かせませんから、腕全体で弓を支え(=弓を持つ)、そのうえでなにかする「親指側」が主体となります。
まとめると、
・細かい部分と長い部分が組み合わさったフレーズでしっかりとした音を印象づけるには、細かいところは動きを中心にし、一方で音量は長い部分にまかせ、メリハリを付ける。そのために以下の2種類の身体の使い方をうまく使いわける、
・細かい部分:無駄な重みがかからないようある程度小指側~前腕下部で弓を持って支えた上に、指先側(特に親指側)をこまかく動かし速いフレーズを弾く
・長い部分:小指側~前腕下部の重みを利用する。弓を動かす時は細かい動きに切り替えやすいよう身体全面の筋肉を利用する。
さらに、こまかい部分が終わって、次に長い音になるときに弓が足りてないので、時には回弓などを利用して長い音が十分に出せるくらいの弓幅を確保することもアドバイスされました。
こんなにこまやかにフレーズと動きを分析していってこその音づくりなんだと、ほんとうに目からウロコの思いでした。
私はこれまでなんとぼんやり練習していたのでしょうか。
でも、これからやるべきことが見えてきたような気がします。
その点では、ちょっとわくわくしています。
***
冒頭のアイキャッチ画像は近所のねこ。
このあと、みよ~んと伸びた。