2/5二胡を楽しむワークショップ:左手編報告

「二胡の日」のワークショップ

「二胡を楽しむワークショップ:左手編」は2020年2月5日。この日は「にこにこの日(笑顔の日)」だとラジオで言っていたのを聞きました。

ん、「2月5日=にこ」なら「二胡」でもイイじゃん! じゃあ今日は二胡の日だ!と勝手に決めちゃいました。

左手編は今回で3回目。でも、毎回マイナーチェンジしてて、参加者の方も違うため、いつも新しい気分で取り組んでいます。

今回、3回目の左手編で気をつけたところは以下の3点です。

1)右手編の復習を少し丁寧に行い、右手編で習ったポイントをワークショップ中に何回も繰り返して言う。

2)いまやっている事が、お配りしたレジュメのどこにあたるのかをこまめにお伝えする(当たり前のことですが、なかなかできていませんでした)

3)参加者の方々の様子をよく観察する(これは「ワークショップ中に頭脊椎を思い出す」とともに、毎回毎回の努力目標でもあります)

参加者とともにつくる

上記の目標は、100%ではないものの、いまの自分でできる限りの事は達成できたかな、と思います。

で、ワークショップをぜんぶ終了し、そのあと、みなさんにアンケートを書いて頂く時間を作ります。

自分のことばのどんな部分が、どのように参加者の方々に届いたのかを検証するものでもあります。だから、読むときはちょっとドキドキしてしまいます。

みなさん、とても真剣に記入してくださって(掲載可の方の分は、この文章の最後に掲載しています)、しばらく会議室はし~~~んとしていました。

で、終了は15:30、この会議室は17:00まで借りていましたので、残りの時間、ワークショップの内容に関係してもしなくてもいいから、自由に質問して下さい!っていうコーナーを設けました。

すると、1時間半にわたって色々と質問がつづき、けっきょく、17時ギリギリまでやりました。それだけ、みなさん、真剣に二胡に取り組んでいらっしゃるんですよね。

この間の雰囲気は、いつものグループレッスンみたいな感じでした。誰かが質問し、それをみなが共有する時間です。

ふだんのグループレッスンでは、私の生徒さんもいらっしゃるし、他の先生に師事している方も来られます。後者の方々の場合、先生方が、その参加者の方にふだんのレッスンでおっしゃっていることを、どのように「翻訳」できるか、という点を考えますが、さらに今回はワークショップの直後でしたので、なるべくさっき学んだことを関連づけるようにお伝えしました。そうならないことももちろんありましたが、全体的にみると、「ワークショップ応用編」てな感じにできたのではないでしょうか。

私もワークショップをきっかけに自分の知識をまとめ、更新し、定着させ、ワークショップを開催する練習にもなり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!

下は、ワークショップの記念写真です。参加者さんのお一人が撮影して下さいました。

どうもありがとうございました!

次回は楽器編で、右手編・左手編でやったニンゲンのマッピングに、楽器(二胡)のマッピングを組み合わせる、という趣向です(詳細はこの↓の項に)

補足と、次回への展望

ここで、掲載不可の方のアンケートに書いてあった、「ストレッチ的なものはないか」というご質問に改めてお答えしておきます。

以下の本などはどうでしょう?

『音楽家の身体メンテナンスBOOK』(2008年、春秋社)

ただ、2020年2月11日のツイッターでのツイートにも書いたことですけど、いろんなストレッチって、いつもの習慣的なカラダの使い方をしてしまってることが多くて、その習慣的な使い方が身体のデザインに沿っていないものだと、あまりいい結果にならないような感じなんですよね。

ストレッチするなら、ふだん楽器練習するときや日常生活でのポイントでもある「頭ふんわり、自分全体で」てのも、思い出す必要があるみたい。

ストレッチするために、頭ふんわり、自分全体で、○○を伸ばす・・・みたいな。

***

そしてもう一つ、今後の展望です。

↓の「匿名3」様のアンケートにも

左手の動きに限らず、意識が変わる事で指の動きや腕の動きが動かしやすくなる

と書いてありますように、ヒトが動作や思考をするときに、意識=シンキングのプロセスが非常に重要です。その点は、もし可能でしたら、4月の「練習編」でも少しとりあげたいと思いますが、今回の「ワークショップ:からだ編(右手編・左手編・楽器編・練習編)」は4月で一区切りを付けていったんお休みし(また頃合いをみて再開したいと思います)、そのあと、とりあえず『張韶老師の二胡講座』改訂版のラストスパートを頑張り、それが終わってから、こんどはシンキングなどを整理して緊張などに対応する「ワークショップ:こころ編」のシリーズを手がけていきたいと思っていて、そのための学びを進めているところです。

改訂版も「ワークショップ:こころ編」もなるべく早く実現できるよう、これから頑張っていきたいと思います!

***

「二胡を楽しむワークショップ」に興味を持たれた方はへ

この「左手編」は、「右手編」「左手編」「楽器編」「練習編」というシリーズになっているワークショップです。もし興味を持たれた方は、ぜひ今後開講予定の「楽器編」「練習編」を受講してみてください

●2020年3月4日(水)13:30~15:30頃「二胡を楽しむワークショップ:楽器編」(再開講)

●2020年4月1日(水)13:30~15:30頃「二胡を楽しむワークショップ:練習編」(新開講)

どれも会場は天王寺区民センターです。興味のある方は「こちら」までお問い合わせ下さい。

****

以下は、ご参加いただいた方々の声です(掲載可の方のみ)。

※がついている箇所については、私の方でコメント末尾で補足しています。


☆匿名様1

①印象に残った内容

手の骨や筋肉の仕組みを知ることで、二胡の演奏をする際に意識すると、ムダな力を入れずに、自然の体の動きを活かした、リラックスした演奏につながると思いました。

②その他ご感想、今後やって欲しい講座など

右手編・左手編での体の(骨・筋肉の)仕組みを学んだ上での、実際の曲を弾いての「この時の動き」みたいな解説があるといいなと思いました

【いのうえから補足】

※上記に書きましたように、ワークショップ後の自由質問コーナーでちょっと実現できたかな、と思います。


☆匿名様2

①印象に残った内容

実際に骨をさわったりして、自分でも考えながら学べたので、理解度が全然違うと思いました。体の仕組みを知ったことで、今後の二胡の演奏、練習を自信を持ってできると思います。

ありがとうございました!

②その他ご感想、今後やって欲しい講座など

いつも思うことですが、先生の学究的な姿勢がワークショップにそのまま反映されていて、本当に分かりやすく、即効性があってありがたいです

今後ともどうぞよろしくお願いします。

【いのうえから補足】

私自身が学究的というより、生徒さんや参加者の方の質問から、改めて考えたり調べたりすることが多いので(特に最近のブログのネタのいくつかはそうです)、学究的なのはみなさんのほうかな、と思ったりします。レッスンやワークショップが、まさに私の学びの場になっています。


☆匿名様3

①印象に残った内容

以前、個人レッスンで教えていただいた事も、なかなか身についていませんが、あらためて集中的に教えていただいて、良かったです。

左手の動きに限らず、意識が変わる事で指の動きや腕の動きが動かしやすくなる事は実感しているので、今後の演奏に役立てていきたいと思います。

先生手作りの骨の模型※1は、とてもわかりやすく、興味深かったです。

②その他ご感想、今後やって欲しい講座など

実際の演奏に向けて、体の使い方、心構え、気持ちのもって行き方、など※2

【いのうえより補足】

※1 等身大の骨格模型ができるクラフト「ボーニー君」の左腕(左手)のことです。ただ、スペースと自分の手先の不器用さにより、全身を組み立てるのは半ば諦めかけています。そして唯一組み立てた左腕も崩壊中。参加者さんからは「糸を使えば?」というナイスアイディアも飛び出したのですが、私にうまいことできるでしょうか?

※2 上にも書きましたが、4月1日の「二胡を楽しむワークショップ:練習編」にて、一部こういうこともとりあげる予定です。あくまでも「予定」です。

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